見分け方 喜び編

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そのお宅には
他にもステンドのパネルが入る部屋があったので
彼女に連れられ現場視察をして
太陽の位置を確認し
光の挿し込む位置を確認し説明した。

私の創るステンドグラスは地味な事が多い。
基本的には
建築物とのバランスを見るからだ。

家とのバランスが悪ければ
どちらの良さも お互いに引き下げてしまう。
ステンドは謙虚でいいと 私は思う。

あくまでも家の中の一部である。
主役は そこに住む人たちであり、その人たち幸せである。

だからこそ「光」の輝きは
どんな建物にも合う、最高の演出となるのである。

だからこそ
彼女のパネルが完成して納品に伺った時
デザインと建物の関係と
ガラスと光の関係を説明し
床に広がる光の種類を、事細かに伝えてきた。

無事、建物にパネルが入った後に伺った時
彼女は嬉しそうに
「見て! ここの壁。光の影がきれいでしょう?
あの時、バラの壁紙にしなくて、本当に良かったわ」

そう言って、私をその部屋に案内してくれた。

「私ね、あの時あなたに教えてもらった
このガラスのこの意味を、来る人たちに皆に説明してるのよ~♪」
そして「バラの間」にも案内され
彼女の想いをふんだんに説明受ける。

その表情は終始笑顔。

ステンドグラスや建物は
やはり高価な物である。

だからこそ
たくさんの想いや願いをふんだんにとり込みたくなる。

『バラ模様の壁』と『ステンド』の両方を手に入れた
彼女の笑顔を見ていると
あの時、壁紙に付いて触れて説明して良かったと
今更ながらに思う。

次回は 小物編。

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