大切なモノを抱きしめて、ただ、何気ない日常を送ろう。

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その当日

私の工房も自宅も
特に断水があった訳でもなく

ガスもプロパンだったので
すぐに使えるようになったし
電気も2日後の夜には
復旧した。

そして

3.11.から5ヵ月が過ぎた。

直接的被害は
ほとんど無い私でさえ
断水に付いての備えから

今でも
汲み置きの水を止められずにいた。

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今となっては
市販のペットボトルの水も手に入るし
もちろん現状で、
断水になっている訳でも
予告されてる訳でもないし

むしろ住環境は悪くない。

それでも2日に1回

中の水を洗濯に回しながら
水を汲み替え
ペットボトルや
梅酒のガラス瓶や

地震の当日
慌ててかき集めたペットボトルなどに
詰め替えながら

今でも
台所の床をふさぐように並んでいる。

そう。

今でも
止められずにいた。

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5ヵ月が経っていたのだ。

そんなに経った気がしない。

余震も
ほとんど毎日のようにあるらしい…

「らしい…」

と言うのは
私に『耐性』が付いたせいか
実際、
震度3位までは
気付かなくなった………。

心的ストレスを考えるなら

ストレスがかからず
おおらかで『いいコト』だけど

緊急避難の事を考えたら

のんきに構えてるうちに
大きい地震だったらどうする?的に
『悪いコト』

まったく…
のんきなのもいいんだか、
悪いんだか(笑)

断水が必要な程の地震が
また
いつ来るかわからないから
汲み置きで
置いておけば安心なのだと

5ヵ月経っても尚、
汲んで置かずには居られないこの気持ち…

何も
直接的被害がなくても、
楽天家の私でも、

こうなのだ。

実際、

現状として3.11.を堺に
様々な変化は

被害の大きい少ないにかかわらず
間違いなく
誰の胸にもあるのだ。

仕事でひたすら前向きに
「楽しい♪」を提供してる私を含め
ひたすら前を見て進んでる
そんな人たちでも

きっと日常の
どこかに

何かしらの変化がある。

そう、
それすら私の現在に、
もはや日常化している。

台所の床をふさいで並んでいる
汲み置きの水を
2日に1回汲み替えるという作業は

当たり前に生活していれば
決して日常ではない。

でも、
現在の私の
日常なのは事実なのだ。

お客様の中に

今後の余震での
ステンドの破損が恐くて

「今でも箱に入れて押入れにしまっている」
とか
「床に並べてるの」
とか

話を聞くたび
胸が痛くなる。

かく言う私の実家でも

以前私の作ったフロアスタンドは
地震の揺れが大きくなる前に
ベースから外して床に置いたそうだ。

そして
5ヵ月経った現在も尚、
床に置かれたまま
大切そうに
上から毛布が掛けられている。

これが

被害が目に見えて無いところでも
日常化している
5か月経った現在の現実。

ステンドは

確かに高価なものだったり
思い出の品だったり
お客様の大切なものという
位置づけが多かったりするものだから

余震が心配なうちは
今まで通り飾れないのも、
よく解る。

頂いたものなどの大切な品の場合は
気が気ではないだろう。

飾る場所によっては
転倒して危ない場合もある。

だから、一概には言えないし
いろいろなケースがある。

それでも、

最近
自分に問うようになった。

そろそろ

少しずつ
「何気ない日常」に
戻しいていっても
いいのではないだろうか?

私自身も
余震も心配と言えば心配だが

5ヵ月が経った今日、

台所の床をふさいで並んでいる
汲み置きの水を

止めてみようと思った。

また少し、進もう。

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直接的被害に遭われた方

大切な方を亡くされた方

そして

今も尚、
大切な方の帰りを待っている方

気持ちが

あの日のまま止まったままの方も

5ヵ月経ったとはいえ

今でも

たくさん、

たくさんいらっしゃる事は

言葉に出さずとも

感じている。

この地域では
きっと
誰もがそれを感じている。

だからもう、
表だって言葉にも出してない。

でも、
決して忘れた訳ではない。

今年のお盆は
新盆として
大切な人を迎え、送る人も
たくさんだろう事は
容易にわかる。

このお盆は

様々な思いの気持ちが
この地域を包むのだろうと思う。

今でも
沿岸部を車で走ると
たまらなくのどが渇く。

たまらなく胸が痛くなり
涙が溢れそうになる。

どうか

このお盆に導かれ

行き場を無くした魂が
還るべきところへ導かれますように…

そして

心を痛めてる人たちの心が
わずかでも
軽くなりますように…

陰ながら
祈りを込めて…

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