時代を超え、形を変えて受け継がれしもの。3
工房に遊びに来た友達が、
ずっと、あっためていた思いを私に
相談をしてくれた時のコト
この時、
いろんな意味で
一瞬考えた。
考えた。というのはちょっと違う。
悩んだ。というのとも違い
思考の中に一瞬「間」が空いた。
というのが
一番近いところだと思う。
友人のいろんな想いを
聞いているからこそ
「仕事」として受ける。
とても
そんな感情にはなれなかった。
でも、
「ステンドにしたい」と言う友人の
言葉に出すまでの気持に
今は気付かないふりをして
何でもないような顔でいつもみたいに
「大丈夫だよ~、出来るよ~♪」って
軽く引き受けた方がいいんだろうな
って
そんなことを思いながら
「じゃぁ、折角だから今から見に行くか♪」と
話に乗った。
この頃の私は
「創る」というコトやこの仕事に対して
いろんな意味で煮詰まっていた。
既に2年前のコトになるが
2007年12月、工房を移転させ
本来
個展の開催を翌年の11月に控え
制作に入っていなければならないはずの
この時期に私は
個展で何を打ち出していいか
迷いがあった。
「個展」という括りに対しては
営業の一環としての
「販売」という括りもあるだろう。
または
「新作発表」の場というのもあるだろう。
でも、
この時の私は
どうしても、
他の打ち出しをしたかった。
その方向性が漠然とあるくせに
確信がはっきりしないために
いろんな意味で
煮詰まったのかもしれない。
これが、初の個展という
プレッシャーだったのかもしれない。
後に
「もっと気楽にやればいいのに」
と、いろんな人から言われたとき
個展に対する自分のこだわりが
心のどこかにあるから
それはきっと初の個展ではなくても
出来ないんだろうなぁと、
ぼんやり気付いた。
現場でその窓を眺め
「一枚じゃなくて三連にしない?」と
提案しながら
「ステンド」の仕事として
『特別教室ですね、ハイ』
と、受けてしまうのは簡単だけど
この時のこの場合は
ちょっと事情が違って
この話を受けるということは
友人のいろんな想いごと
引き受けるコトになるんだろうなぁと
頭の隅で思いながら
とても
その器が自分にはないように思えて
私で大丈夫だろうか?
と
それでも、
私のところに
ステンドのパネルをと
相談してくれた友人の気持ちに
後押しされ
思考の中に一瞬空いた「間」と
私の中の若干の不安を
友人宅の仏壇に手を合わせさせていただくコトで
祈るように
誓うように、振り切って
「完成が楽しみだね~♪」と
その場で
その窓に入ってる素通しのガラスを全て外して
工房へ持ち帰るため車に積み
極力いつものように
友人宅を後にした。












