循環
こういう所に来ると
呼吸をして、呼吸をして、深く呼吸をして
大地に根を張りたい衝動が強くなる。
そのまま大地に寝転んで
足から、背中から、手先から、頭から、
大地に根を張りたくなる。
たくさんの木々からあふれ出る酸素が
自分の体に隅々にわたってゆく感覚が気持ちいい。
大地に張った根から吸い上げたエネルギーで満ちてゆく。
そして、そのまま
細胞分裂を繰り返して大気に溶けてゆきたくなる。
器は朽ち果てて解けて大地に戻りたい衝動になる。
これは小さい頃から、ずっと、ずっとある不思議な感覚。
膝の高さあるかどうか位の切り株の
切り立つ崖の上にある大樹の
その暗黒の先に広がる
光の世界に吸い込まれるように
意識だけがその向こう側に飛ぶ。
ミクロに向かう。
そして、大気に拡がる、拡がる、拡がる。
大地は大気に、大気は空に、空は水に、水は大地に戻り
そして命は循環する。














