ゆとりの始まり 2

その強暴さは、時として
己をも食い尽くす。

ステンドグラスを作るにあたって
最低限の基本がある。

それにのっとって作るのだが
私の場合は
どちらかと言うと

降ってきたデザインを
ステンドの工法の上に乗せると言う作業をする。

それは…
ステンドの為にデザインされる事は少ないからだ。
あくまでもデザイン優先。

仕事として受ける場合は
発注主の要望に答え『ステンド』を作る。

しかし、作品に限っては別。

ここだけの話
図面が無い場合すらある。

これは、ステンドの基本に沿うとあり得ない。
だから、仕事として
オーダーを受けた物に関しては
開業してからの図面はすべて保存してあり
いつ、何かの都合で修復の依頼が来ても
大丈夫になっている。

『作品は別だ』

お世話になっている
美術展の師は
「相手の想像力を突き動かしてこそ作品
 商品はあくまで商品なんだ」とおっしゃった。

最近その意味がよく分かる。

こうして私は自分の店の
商品と作品に区別をつけた。

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