卒業生 響ともみさんの声

響ともみ 2010年末 卒業
2003年 趣味のクラス入会
2006年 強化コース(現:技術のクラス)
※当時の強化コースは(座学3時間1コマ+ 技術コース3時間1コマ)×月4回(5週在る月は5回)
※現在の技術クラスは3時間1コマ×月4回(5週在る月は5回)
2007年 開業クラスへ移籍
※当時の開業コースは(座学3時間1コマ+ 技術コース3時間1コマ)×月4回(5週在る月は5回)
◇開業クラス在籍中の活動:「愉快なガラスたち」の商品制作と企画教室の講師、2009年にガラスブランドHIBIKIを設立(商品製作:当時愉快なガラスたちは店舗形態(1997~2007)をとっていた為)
■教室に通い始めたきっかけ:ある日、ガラスのペンダントヘットから強いインスピレーションを受けたことで自らの道がガラスだと知ったから。専門学校は卒業しても働ける見込みが不確定だと思ったのと、早く自立しなくてはという焦りを感じていたため、初めから工房へ直接弟子入りする目的でお教室を探しました。運良く近くにステンドグラスのお店があり、しかもステンドグラスらしくないモノトーンの配色とモダンなデザインの作品が自分好みだったので、富松氏の元で習いたいとすぐに申し込みをしました。
■趣味のクラス在籍中:私がクラスに在籍する1つ目の目的はお弟子さん(愉快なガラスたちのスタッフ)にしてもらうことでした。しかし、そもそも募集などしてはいないので、最初は先生に内緒でひたすら課題をこなしていきました。ひとつひとつ新しい工程を学ぶ楽しさや、次々に出来上がる作品への満足感と充実感。そして時間がない、という焦り感が入り交じっていましたので、自宅に持ち帰り復習をしました。とにかく早く技術を上げたい一心で、必死にやっていたように思います。富松先生の特徴は生徒さんの感性や個性を認め、さらにはそれらを伸ばしてくれる先生です。他のステンドグラスのお教室にはなんとなく決まったカラーや雰囲気があるものですが、富松先生の元で学ぶ生徒さんは感覚が多種多様です。先生も生徒さん同士もジャッジしませんから、それは創造豊かな作品が出来上がります。私は業種や年齢関係なく創造豊かな生徒さんに囲まれ、たくさんの刺激を頂きました。栃木県美術展への出展作品を「終わらないどうしよう~」と互いに励ましながら工房でみんなで徹夜しながら制作していたのは、今でも忘れられない素敵な思い出です。
■開業クラス移行後:趣味のクラス在籍中から私の本音を真剣に聞いて下さり、開業に向けてのクラスを開講して下さったことに感謝申し上げます。私が自立する上で ″やりたいこと、やらなくていいこと″は明確でした。『先生業』と『作家』はやらなくていいことでしたので、美術展はスポンサー賞を頂いた年を最後に出展を辞めました。逆にやることは『ブランディング』と『ガラス本来の美しさを届けること』でしたのでブランド名(屋号)をつけ、ガラスインテリアのデザイン制作を行いました。また皆さんに認知していただくため、ジュエリーブランドYUKINEのショウルームにて、YUKINEとのコラボレーションやコレクション展をさせて頂きました。
当初の目的であった弟子になることも叶い、愉快なガラスたちのスタッフとして商品制作や企画教室の講師をさせて頂き、技術と経験値を上げることもできました。私にとっての開業クラスは、技術とメンタルを高めて実践できる最高の場でした。また富松氏は『ステンドグラスの先生』という域を超え、人生で大切なことを教えてくれた恩師でもありました。「若い頃に勢いで開業した」と自身で言う先生だからこその経験値と枠にとらわれない柔軟性と懐の深さ。こちらが本気であればその熱量と同じくらい親身になってくれます。″何を学ぶか″は大切ですが、″誰から学ぶか″ということはもっと大切なことだと解りました。
最後までお読み頂き、もし何か心に響く方がいらっしゃいましたらぜひ一度、ご相談もしくは、ご来店されることをお勧めいたします。
もしかしたらあなたの思考や人生までもが変わるかもしれません。
= 響ともみ 略歴 =
2003年(22歳)よりガラスの世界に従事。
「愉快なガラスたち」富松久恵氏に師事。
ステンドグラスの技術を学び商品制作、企画教室の講師を行う。
栃木県芸術祭美術展に4年連続入賞。スポンサー賞受賞など高い評価を得る。
同年「HIROガラス工房」丹野幸広氏に師事。
サンドブラスト加工によるガラス彫刻の技術を学び、
日本橋三越など全国有名百貨店にて、職人展、匠展の催事販売、商品制作に携わる。
2009年(28歳)にガラスブランドHIBIKIを設立し
ジュエリーブランドYUKINEにてデビューコレクションを開催。
以後数回に渡るコラボレーションの中で創造のコンセプトに共鳴
オーナーデザイナー雪音りえにそのセンスと才能を認められ株式会社YUKINEに入社。
雪音りえに師事しジュエリーデザインを学び、
2013年(31 歳)YUKINEジュエリーデザイナーに就任。
精神性の具現化と創造を行うためのデザイン、ワークショップ講師を勤める。
2018年(36歳)長女出産。育児に専念するため全ての仕事を4年間休業。
2022年(40歳)に仕事復帰。
アパレル業に携わりながら、HIBIKIのガラス制作とYUKINEジュエリーの代理人として2022年下半期よりジュエリー販売や個人セッション、講座など再開するため代理店を準備中。