現在のお仕事は修理♪ 修理に付いていろいろ書いてみました。

以前、オーダーを頂いて
作った
6角吊りランプ。

3.11.の地震で
6角形を留めないほどの状態で
地震から一か月がたった頃
修理に入ってまいりました。

受け取った時の壊れた状態の写真は
撮る事を思いつきませんでしたので
有りませんが

立体の原型が無いほど
ぺシャンとなって
すっかり板状になってました。

「三枚の板が二段重ね」
みたいな状態です。

で、

現在、修復中。

割れたガラス、
壊れ、剥がれたテープを外し、
状況を確認し
不足のガラスを補います。

よく聞かれる事があるのが

「修理ってどのくらいお値段かかりますか?」って。

参考までに、だいたいだと
オーダーした時と
ほぼ同様にかかります。

もしくは
お求めになった物の場合だと
買った時以上の価格になることも
少なくないでしょう。

ステンドグラスは、

工法の種類や
破損の状況
破損個所の位置によって
修理の方法が異なります。

その一か所だけ
取り外して直す事もあり
時間も費用も
そんなにかからない場合もありますが

たった一か所が
壊れているように見えても
テープがはがれているような場合など
結果的には
全てばらして直さなければならない場合もあり

その場合、その場合で
工程にかなりの異なりがでます。

修理のご相談の時は
工房に現物をお持ち込み頂くのが
一番早いですね。

まずは作ってもらった工房で
見てもらうのが一番かと。

さて結局、

このランプは
ほとんどのテープがはがれていると言う事で

すっかり
ばらしておりました。

110520_132244_ed.jpg

そりゃそうです。

お話しを伺えば
朝は天井に下がっていた物が
仕事が終わって帰ってきたら
床に落ちていたとの事ですから
言い方を変えれば
これだけガラスが無事だった事の方が
すごいコトなのかもしれませんね。

そして
このランプの場合、

使ってたガラスが
現在廃番となっているガラスが
多く含まれていたので
同じように復元は出来ないため
ニュアンスを残す事にして
多少のアレンジを加えます。

もちろん、その旨と
修理の価格、かかる時間などは
その見積もり時にお話しします。

こうなると
修理にかかる時間も
オーダーした時と同じくらい
必要となります。

このお客様の場合は

配線などの備品も
捨てずに取っていて下さったので
使えるもを使って修理をします。

地震で壊れたステンドグラスの修理を
お考えの方は
付属品も一緒に持ち込んで下さいますと
見積もりも変わってまいります。

是非、ご参考下さいませ。

さて、

ハンダを外し
テープを剥がし
油を取ってガラスを磨き直しをして

ガラスが粉々になっていたので
取り外しました。

110514_202620.jpg

そして
欠けた部分のガラスもカットして
必要な状態に戻して

テープを巻きなおし

110520_124940.jpg

こんな感じとなります。

まだテープを巻いた状態ですが
右側の面が完成しました。

こうやって
6面分を
アレンジを加えて直していきます。

そして

6面全体の色の配色を見て
大丈夫なようならハンダ付けをして
初めて立体に戻します。

そして
作業を進めながら
そういえば、このランプって
「いつ作ったのかしら?」

って思ったので

110520_103029.jpg

うひょ~♪ 2003年6月ですか。

今が2011年だから
約8年前の物なんですね~。

ご愛用頂き
誠にありがとうございます。

受け取った時の
ガラスの状態からみると
常にお手入れをして下さって
大事に使って下さっている事が
よく解ります。

このお客様に修理のお見積りの時

「この状態だと
オーダーした時と同じくらい
時間も費用がかかりますが
いかがいたしましょうか?」

と聞いたところ

『宝物だから、構わないから是非直して下さい。』
って言って下さいまして……
日々の
ランプにまつわる素敵なお話しを
聞かせて下さいました。

何とも嬉しいですよね~。

自分が作ってお嫁に出したランプが
こうしてまた私のところに
修理で戻ってくるなんて…

はやくお客様の元に戻って
また可愛がってもらうんだよぉ~♪

もうすぐ
直りますから
もう少々お待ち下さいませ(^^)/

そして、

このランプの修理が終わりましたら

次の修理の順番は
「教会」のランプの修理です。

もう少し
お時間頂きますが
こちらも
楽しみにお待ち下さいませね~(^_-)-☆

そして
修理を相談してみたい方は
ますはお気軽にこちらのフォームから
お問い合わせくださいませ。

現在
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不規則営業とさせて頂いておりまして
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